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2014年8月

2014年8月29日 (金)

ヘーゼルナッツはお好き?

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先日ブローニュの池の周りを散歩していたら、犬を連れた男性が下を向いて何か一生懸命作業中。

傘で地面の上のモシャモシャしたものを突いたり、拾ったり…(その間、ワンちゃんは手持無沙汰にウロウロ)。

そう、大きな木にヘーゼルナッツが沢山生っていて、地面もそこら中に実が落ちています。

 手のひらのモジャモジャの中に小さなヘーゼルナッツが3~4粒詰まっていますが、殻がかなり固いので、靴で踏んだり、傘でつつくとモジャモジャの部分からこわれずに出てきます。

そういえば、最近八百屋の店先でこのモジャモジャを見かけた気がしませんか?

日本ではクルミやアーモンドが主流ですが、ヨーロッパのお菓子はヘーゼルナッツを使ったモノが多いですよね。

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特にイタリアのピエモンテ地方のチョコレートは有名だし、フランスでも子供なら皆が好き、なヌテラ=チョコとヘーゼルナッツ味のクリーム、パンに塗って朝食の定番も…。

モジャモジャを取り除いた殻付きが左の写真です。小粒ですが、20分くらいでこ~んなに拾えました。

 中身は市販の半分くらいの小ささで、香りも今一つですが、自分で拾ったから愛おしいな~。

ま、自分で拾うのは別にして、こちらではヘーゼルナッツは手に入りやすいので、クッキーやケーキに使うと、独特の香りが美味しくてオススメ。

先日ご紹介した簡単、可愛いチョコレート菓子「マンディアン」にも欠かせません。

おおざっぱな言い方ですが、アーモンドを使うお菓子はほとんどヘーゼルナッツで置き替えて大丈夫。同じレシピでも香りが違うと風味も変わって面白いですよ~。

ま、残念なことに世界の供給の70パーセントを担う、トルコ産が今年は大不作、で値段が上がるらしいんですが…。

 いかにもヨーロッパなヘーゼルナッツ=フランス語ではノワゼットのお菓子を作りましょうね。

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2014年8月28日 (木)

セイロがあれば、簡単オイシイヘルシー

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サイズの関係でお皿がちょっと渋い柄ですみません。でも、おいしそうじゃない?

 

豆腐に海老のすり身を乗せて蒸しただけですが、熱々、海老の風味が豆腐と合わさってスゴクおいしいです。

 

作るのはごく簡単で海老も包丁でたたくだけですし、皿で直接蒸して食卓で取り分ければいいしね。

 

ここのところ、キッチンの道具について書くことが増えてますが、これまた是非おすすめなのが中華セイロです。もう、すでに蒸し器をお持ちならそれを使った方が無駄がすくないけれど、普通の蒸し器より中華セイロの方がずっとずっと使い良いのです。

 

 なぜなら、蓋が竹を編んだ状態なので、蒸気が適当に抜ける上に水滴が落ちないので食材が水っぽくなることがナイ。蒸気が適当に抜けるので温度が上がり過ぎないのかな?茶碗蒸しに「スが入る」こともなく、誰でも上手に蒸せます。

 

 日本で中華セイロをかうと、作りもしっかりしているかわりに値段がかなり張るんですが、パリの中華街なら10ユーロとかそこいらへんで買えるのが嬉しいです。ま、まいにち必ず使うなら、しっかりしたものが良いけれど、せいぜい週に一度程度なら安っぽくても大丈夫じゃないかしら?現にわたしも数年使って、どっこも壊れてませんし。ま、見かけは安っぽいのを我慢、ガマン。

 

 欠点はしまうのにかさばること、そして使い終わったらキチンと乾かさないとダメですよ。

 

 あと、ご注意としてはお手持ちの中華鍋(フライパン)より「ひとまわり小さい直径」のを買って下さい。同じ直径のを買うと、特にガス火のコンロだと周囲が焦げる恐れがあります。

 

 煮る、揚げる、炒めるにとっても便利な中華鍋=ウォックは私は○○ステル社の底がちょっと平になった樹脂加工を使用、その上にひとまわり小さなセイロを乗せて使っています。

 

季節の野菜も蒸して食べると、ヘルシーだし(ソースに寄りますが…)、蒸しケーキも館t何に作れる。

 

 秋に向かってひとつ、中華街でセイロはいかが?食材も珍しいものが沢山あって楽しいですよ。

 

 

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2014年8月27日 (水)

今が作りどき! セップ茸のタリアータ

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みなさんのお母さん世代となって「昭和の洋食」も一生懸命お教えしていますが、料理研究家としてのキャリアのきっかけになったのは、やはり現地の家庭を訪ねて修業した、「マンマの味のイタリアン」です。

 

で、お教室でもこれから皆さんとご一緒に作ろうと思っているイタリアンのひと皿を先にご紹介します。

 

タリアータというのはイタリアンの「牛たたき」みたいな料理で、分厚い(写真のは夫と二人で一切れのフランスサイズステーキを分けたので薄めですが…)ステーキをレアに焼いて、切り分けて食べるもの。ルーコラ、バジリコなどのハーブやソースの工夫で色々にヴァリエーションが楽しめます。

 

ま、気楽な観光地のリストランテの「自慢の一品」として、乾いちゃったステーキをケチ臭くカットした上に、安いオリーブオイルとバルサミコ酢がかかっただけ、なんてのもあってがっかりなこともありますが。

 

 で、秋らしく、今回は生のセップ茸、パルメザンチーズ、そしてバルサミコ酢の仕立てです。

 

Forma


早く食べたい一心?で夫が手伝ってくれたのは、パルメザンチーズの薄切り。こうやって、塊のチーズを小さいナイフで削るのが、うすくてキレイ、そして美味しいコツです。夫でも出来るから難しくないわよ~。皮むき用のピーラーで?ちょっと厚くなります。

 

 あ、スーパーでこの薄く削った状態のパルメザンを売っていますが、絶対に買わないでね。肝心の香りが飛んじゃってます!!!!

 

 

バルサミコ酢も上等が欲しいんですが、これは小さな100mlのボトルがウン万円なので、とりあえず市販のクリーミーなので我慢なのが悲しいですが、仕方ないです。その分、パルメザンはこうやって、新鮮に。

 

 こちらの八百屋では一キロの値段が表示されるので、セップ、ジロールなど高級キノコの値段を見ると思わずめげますが、茸類は重さがあまりズッシリじゃないので、それほどムチャクチャな値段にはならないはず。第一、レストランで食べることを考えたらね。

 

 是非、皆さんに覚えて頂いて、お客様にも夫にも「自慢のひと皿」にして頂きたいと思っています。

 

 料理教室で覚えましょ。お友達と4人集まったら、お問い合わせとお申し込みは下記へ。

 

大変申し訳ありませんが、10月と来年の1月はお休みです。

 

noashiodaparistokyo@yahoo.co.jp

 

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2014年8月26日 (火)

ちょっとしたモノのおすすめ

Boitte


キッチンの道具で絶対におすすめ、は先日書いた砥石でございますが、アレは買うと「包丁砥ぐ」作業が増えるわね~。

 

で、とっても手軽で、お役立ちなおすすめをもうひとつ。こちらはチーズが美味しく食べられるだけで、何の手間もいらないエライ!

 

カマンベールチーズは、是非、加熱処理しない生乳で作った、手作りのを買って召し上がって頂きたいです。

スーパーで買うものの中には買った日から中まで「ほどよく熟成」っぽい状態がず~っと続く、というのも有りますが、なんだかアヤシイ気がしませんか。というか風味が違うからね。

 

 先日某ファーストフードの製品がまったく腐らないとか「溶けないアイス」とかの動画を見ちゃって、さらに、工業製品的な「食」が怖くなってしまいました。

 

 で、自然にチーズ屋さんが熟成したカマンベールは「熟し頃」を室温で切ると中身はトロリンクリーミー。どろ~っと流れ出す(コレは行き過ぎ)わけじゃないですが、食べ残ったのをそのままにしておくと、中の柔らかいところが飛び出てきて平たくなる。

 

 それをこのケースに入れて置くと蓋と箱の両方に付いた羽根状の板で挟む=崩れずに翌日も美味しく、キレイ。と言うわけです。

 

 雑貨屋さんで5ユーロくらい、ペラペラのプラスチックだから乱暴に扱ったりするのは、そして固い床に落とすのもNGですが、カマンベール好きなら、是非おひとついかが?な道具です。

 

 お土産にも良さそうですが、このあいだ気が付いたのだけど、日本のカマンベールはサイズが小さいので合わないかと...。

 

 

 

パリでご自分用に是非お試しくださいね。

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2014年8月25日 (月)

昭和の味を、ワインの食卓にアレンジ

Mennti


イタリアン、フレンチと共にわたしの料理のテーマのひとつが「ていねいに作る、昭和の洋食、山の手風」です。

 

で、メンチカツなんかも代表選手ね。手作りのハンバーグ種にパン粉の衣でカリッと揚げる。

 

シンプルで上質な材料、薄めの衣、油も新鮮だから胃にもたれることなく美味しいです。

 

で、今回はそのメンチカツをワインに合うランチメニューにしてみました。

 

定番の生キャベツのせんぎりは、パリ事情により柔らかいキャベツが見つからずにレタスで。

 

そして、たっぷりかかったウスターソースに見えるのはバルサミコ酢です。

 

 付合せにはラタトィユをソースっぽく皿に敷いて、揚げたてのメンチカツを。

 

 上側はカリカリさくさく、そして下側の衣は野菜のうまみをジワ~ッと吸ってる!

 

 

 

 ワインは牛肉料理と思えば赤ですが、まだ夏の気配も残るし、ラタトィユを中心に考えるとロゼでもどっちでも合います。

 

昭和の洋食なら、ご飯にお味噌汁?みたいですが、ちょっとした工夫で「ワインランチ」が楽しめますでしょ?

 

 ハンバーグは作ってもメンチは作らない=揚げものがニガテ、は勿体ないです。

 

 ジャガイモのコロッケも手作りならではの味でパリの美味しいジャガイモを使ったら、やっぱり「パリの味」が楽しめますしね。

 

 わたしの教室でも「昭和の味、アレンジメニュー」で作ってみませんか?

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2014年8月22日 (金)

例年より早めですが、生ガキ始めました

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とにかく牡蠣が大好き、スキスキスキなんですが、通常は10月から3月までをシーズンと思っています。ま、9月の後半(ちょっと一週間くらい早くてもイイでしょ)から4月の初め(まだ復活祭前だし…)なんてのは大ありですけどね。

 今年の冷夏のパリで、もはや最高気温は20度を割り、すっかり秋の気分で、なんと今日のマルシェにオレロンの牡蠣生産者の店が出た!

どうしても見過ごせず、とりあえず初牡蠣ということで、1ダース買ってしまいました。あとで、別の用事で2回も店の前を通ったんですが、「私だけ?」じゃなくて結構お客が沢山買ってました。みんな同じ気持ちなんだわ、とひと安心。

実は先週日本の知り合いから牡蠣のレストラン(オイスターバー)で営業しているところは>とメールが来て調べてみたら、サンラザール駅前の専門店は夏も開いているようでした。私が気に入っている店は2軒とも夏季休業(カキ休業ってダジャレを考えている場合ではなく)。

 あとはサンジェルマン大通りのレストランなんか夏でも直射日光がガンガン当たってる山積みの牡蠣を開けたりしてて、それは怖いでしょう。

 結局おすすめしたのはボンマルシェデパートの食品館のイートイン、レストランとは雰囲気が違うけど、清潔だし、お店も親切だしね!

 なんてことを調べたりしてたので、そしてすっかり涼しい気候になったので、1か月以上も早く我が家にも牡蠣のシーズンが到来しました。

料理教室では牡蠣を自分でむいて使う、のが基本。プロとは違い、安全第一の「ノア流」の殻の開け方からお教えします、自慢の見た目もキレイな「牡蠣のクリームゼリー」、牡蠣フライも日本の牡蠣と比べると粒が小さいけれど新鮮さが美味しさの差になる極上!ハーブパン粉やブールブランを使っても、またひと味違います。

せっかくのパリ生活ですので、殻付きのフランス牡蠣を満喫しましょうね。

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2014年8月21日 (木)

簡単可愛くマンディアン

Photo愚痴をくりかえしますが、パリの夏休みは静かで気分が良いかわりに食料品を買うのが難儀です。

お気に入りのショコラティエも当然夏休み、第一やわらかいチョコレートは冷蔵庫に入れると冷え過ぎ、で室温では溶けちゃうから夏には向きませんものね。

 とはいえ、一年中チョコレートが無いと「生きていけない」わたし…。

板チョコ、それもダークなものはパリの室温くらいならダラダラせずに美味しく食べられます。

とはいえ、やっぱり四角い板チョコじゃ淋しいのですよ。食後のコーヒーに添えるのもねぇ。

で、簡単にマンディアンを作ることにしました。

 板チョコ(残ったのでも大丈夫)は好みの味で、少し溶けやすくなるけど好みでミルクチョコでも、またホワイトチョコレートも仕上がりが美しいでしょう。(味として私の好みじゃないけど)

 湯煎にかけて溶かしたチョコレートはオーブンペーパーを敷いた平らなお盆とか天板などにスプーンでポトンと落としておきます。

 その上に、ナッツ、ドライフルーツを適当に乗せるだけ。私は塩味のないミックスナッツをオーブンで殻入りして(普段のオヤツに作ってあるの)使ったので、胡桃、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンドが旨い具合にヴァリエーションになってます。皮むきのピスタチオのグリーンがあると、とってもキレイなんですけど。

 そして、是非欲しいのはオレンジピールかレモンピール、香りがイイから。あとはもうひとつドライフルーツでしょう。これまた、まとめてケーキ作りの為に作ってあるラムレーズンをしようしましたが、ドライアプリコットを小さめに切ると甘酸っぱさがステキ。ホワイトチョコだったら、チェリーの砂糖漬けなんか可愛い仕上がりになるでしょう。

 料理教室では生チョコもお作りしましたが、アレは生クリームたっぷりで固めるのも大変でしたね。マンディアンは板チョコそのままだから、30分も冷蔵庫に入れて置けば十分にしっかりとします。

 あり合わせのナッツとフルーツで残った板チョコをあわせたら「オシャレなマンディアン」

急にお友達とティータイム、なんて時でも間に合います(その時は冷凍庫で急いで固める)

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2014年8月20日 (水)

好きな食材、集めて煮れば出来上がり アリコドムートン

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子羊のモモ肉はローストにして、フランス人の大好きな高級なご馳走。肉屋では腿肉を輪切り状態にして、ステーキみたいにしてくれるし、スーパーでもいつでも売っています。

 このモモ肉=ジゴダニョー、お客様でもあれば焼くけれど、普段の我が家二人暮らし用にはちょっと多いので…。

それと、わたしはゼラチンの多い肉の部位が大好きなんです。牛のスジとか、豚足などなど、コラーゲンがお肌に効きそうだしね。

で、鍋の中でゆっくりと表面をソテーしているのは子羊でもゼラチンたっぷりの部位、足先の部分を形が似てる(?)のでスリー(ネズミ)と呼んだり、袖口のカフス=マンシェットと呼んでるところです。たっぷりと肉のついたモモはステーキ状なら何人分にもなるけれど、足先は一本にひとつしかない貴重な部分なので、見つけたらゲットがお約束。

 北アフリカ風のタジンっぽく煮るか、またはフランス家庭料理の定番、アリコドムートン=白いんげんの煮込みにします。

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フランス家庭料理の定番といっても「ノア流」になってるかも、なあっさり煮込み。

私の好きな羊と豆、そしてセロリ、人参、玉ねぎを軽く、そして柔らかくコトコトと煮るだけの、これも「放っとけストウブ鍋」の典型的なレシピ。

好きな材料ばかりを取りあえず煮込んだわkで、仕上がりも大好きな味です。

ま、なんでも「好きだから全部入れちゃう」料理も100パーセントの成功は保証しないけれど、キホン家族の好きな食材を中心に、というのが愛される家庭料理の秘訣かもしれません。

 もちろん、いっつも同じ素材だったり、栄養的に偏ったら困りますけれど、ウチのご飯が美味しいのは主婦として一番嬉しいことですものね。

 料理教室でも、メインの素材に好きなものを選んで、お知らせいただければ、いくつかの調理法で料理をご提案します。

 その料理教室、ご友人と4人のグループが出来たらお問い合わせと、お申し込みはこちら

noashiodaparistokyo@yahoo.co.jp

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2014年8月19日 (火)

夏の軽やかクリームソース

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夏のパリは食料品店が全部閉まっちゃってると言ってもおおげさじゃないくらい。で、ず~っと魚も買えませんでした。今日から近所の大型スーパーが営業を再開したので出かけたら、意外と魚が新鮮そうだったので、今まで「スーパーでは魚は買いません!」と言ってたのについ、手が伸びました。だって、本当に久しぶりなんですもの。

結論を言うなら、魚の質は冷凍より少し良いかな?程度で、普通の魚屋が開いたら買わない、と言ったところ。ただ、リーズナブルなお値段を考えれば、生食じゃなければ良いかな~。

 で、帆立貝柱を添えたアンコウの頬肉をクリームソース仕立てに致しました。

夏なのにこってりクリームソース?と思われるかも、ですが簡単な軽やか仕立て+生トマトとのダブルソースだから、あっさりと食べられますよ。

 ソースの作り方はこれだけ、簡単でゴメンってくらい。

エシャレットのみじん切りを弱火で炒める→白ワインを注いで煮詰める、この時白ワインじゃなくてベルモットやノイリープラット(ちょこっと香りをつけたアルコール強化ワイン)だとコクが出て、しかも酸味がまろやかです。酸っぱいワインなら、ちょっぴりだけ蜂蜜とか加えるとそれもまた別の美味しさ。(甘く感じるほどでなくネ)

 そこにたっぷりの濃いクリームを加えて煮詰め、エストラゴンかディルの葉先を刻んで、塩胡椒で味を調えて。本当は白ワインのあとで、魚のダシを加えるとコクがでるんですが、インスタントの「ヒュメドポワソン」は私にはアヤシイ化学的な味に感じられるから…。

皮と種を除いたトマトの果肉は1センチ角に刻んで置き、魚をソテーしたフライパンで(もちろん、さっと洗ってからよ)オリーブオイルで温めるだけ。塩胡椒もします。

 盛り付けた白身魚に二種類のソースをかけてテーブルへ。召し上がる時に適当にソースを混ぜ合わせるようにすると、トマトの風味とクリームの滑らかさが丁度良くなるはずです。

 クリームソース=NON!と言わずに是非ためして頂きたいです。

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2014年8月18日 (月)

あらら、せっかく可愛いカタチが…丸いズッキーニ

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家庭料理でよくある失敗の話です。

ずいぶん長い間料理の仕事をしている私ですが、ここんとこ料理教室が休みだったり、その前に長期の実家帰りだったりでプロな心が主婦のケチ心に負けちゃったみたいです。

ま、わたしの失敗話でみなさんにご注意を喚起しようというわけ。

はい、まんまるのズッキーニ、かわいいですね。これ、放射状に切って付合せ、をレストランで見たことはあるけれど、一般的には肉詰めとか、何かを中に詰めて調理するのが普通でしょう。

お店で買った時はヘタがこんなに長くついていましたが、短く切り、上の方を1/4あたりかな?切って大きい方の中をくりぬきます。中身は細かく刻んで詰めものに混ぜるのだけど、本当の中心部分は種っぽいので捨てちゃいます。

で、内側に軽く小麦粉を振って詰め物を多過ぎないくらいに入れて、蓋を乗せてオーブンで焼いたり、トマトソースで煮込めば出来上がり。

 トマトや茄子、ジャガイモも同様にして一緒に盛り合わせれば「各種野菜の肉詰め」として立派なメイン料理として、そして肉じゃなくてチーズをたっぷり入れたリゾットを詰めて焼いてもステキな付合せに。

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はい、そしてこれが失敗例でございます。お味の方はとっても美味しく、ボリューミーなランチ(あとはシンプルなサラダを添えて)になりましたけど、いかにも手抜きゴハンっぽいですねぇ。

敗因は

1)ズッキーニとトマトの二種の肉詰めにする予定だったのが、トマトは夕食のサラダにしたくなり、ズッキーニだけにした。

2)そのために、詰め物のひき肉が多過ぎる=残すのはイヤなのでズッキーニを半分に縦割りにして山盛りのお肉になっちゃった。

3)そうだ、冷凍してあったトマトソースでパスタを和えて一緒に食べようと思ったら、ショートパスタが意外と少ししか残ってなかった!

4)で、トマトソースで和えたパスタに溶けるチーズを混ぜ込み、ズッキーニの焼き皿に一緒に加えてグラタン状にすることに。

 

と、こんなわけでオイシイことは美味しいけれど、せっかくの丸いズッキーニの意味が全然活かされていない、普通なランチになってしまいました。

 

 夏休みでお店も休みが多くて、我が家は食糧難なのも影響していますが、それでも。

 普通の細めのパスタは在庫あり→普通にトマトソースのパスタにしてパルメザンを。ひき肉が多過ぎた分は炒めてトマトソースに加えてミートソースっぽく。

 ズッキーニは丸い形を活かし、控えめな詰め物で焼く。

 そして二種を盛り合わせればず~っと可愛い一皿になったのに…。

 食事なんて味さえよければ、というわけじゃなく、また見かけだけも困りものですが、ちょっとした主婦の手抜き心で残念な結果になることもあるわけで、ご注意くださいね。

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2014年8月15日 (金)

ライトチャイニーズにひとさじの調味料

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 きのうの話の続きになるわけですが、ここのところ買い物がとっても不便。夏休みの店ばっかりで食材が好きなように買えないの。

で、中華スーパーに出かける=勢いチャイニーズ献立が増えている訳で。

そんな時にとっても使えるのが、コレでございまして、あくまで「ノア流」ですから本格、からは随分と離れているかも知れませんね。

要は「ネギ油」に近いのだけど、ネギそのものも食べたいので焦がさずにゆっくりと炒める。ポロ葱の青いところの境目あたりの薄緑のとこ、エシャレット、ニンニク、ショウガを全部みじん切りにしてオリーブオイルで炒める。その時にクミンシードも少し。ま、このところクミンに凝ってるんです…普通は無しでも。

 そして、冷めたところで、オリーブオイルを足して出来上がり。胡麻油や八角、五香粉を足すと、と~ってもチャイニーズな感じになりますが、保存するときは加えずに。

 なぜなら、このまんまで北アフリカ風の「タジン」の味付けにも使えちゃうから…。

話はチャイニーズに戻して…。お手持ちの既製のポン酢にこのネギ油と胡麻油、煎りゴマを加えれば、とっても美味しくて甘過ぎないドレッシング。冷やし中華も大人の味。

 塩焼きの鶏モモ肉もコレで下味。チャーハンなども勿論ですしね。

 フツーのラー油に混ぜるのもあり、ユーリンチも簡単に出来ちゃう。

 日持ちは1週間ちょっとでしょうが、便利なので時々作ってみています。我が家はチャイニーズの出番は和食より多いかも、なのでスグ無くなっちゃう。

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2014年8月14日 (木)

チャイニーズも夏はサッパリ仕上げで

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実家の事情で4月から3カ月以上もパリを留守にしたので(料理教室の皆さまには本当にご迷惑をおかけしました。9月から再開、でも10月はお休み。その後年末まではいつでもOK,1月はお休み。勝手なスケジュールですみません)、この夏は完全にパリに残留しております。

で、と~っても困っているのが毎日の買い物で、近所のスーパーまで2週間も休みなのです。今秋までは近くのマルシェに生産者の八百屋さんが店を出してるけど…。

肉屋も普段買う店はアウト!で営業している店で高くても(そして気に入らなくても仕方なく)買うしかない。もちろん、新鮮な魚なんて最初っからあきらめてますの。

Ebi


そんな中で活躍しているのが冷凍のエビです。中華スーパーで買うと冷凍専門店Pと比べると、ものすごく格安です。Pだと頭がついていますが、別に普段のオカズに頭を使わなくても構わないのでね。

サイズも色々あり、冷凍状態も良さそうです。

今日、ご紹介するのは塩味炒め。グリーンピースも入れました。季節じゃないけど、さっき書いた八百屋さんの新鮮なモノは甘味が強くて皮も柔らかい、旬の味がしますのでね。

で、夏さっぱりのポイントは本格中華に欠かせないプロセス「油通し」=ぬるめの油で材料に軽く熱を通す下処理のかわりに、さっと湯がくこと。海老の下味は塩胡椒+片栗粉だけで、油通しの時みたいに卵白も使いません。

 グリーンピースも小玉ねぎも木クラゲも、グリーンピースも全部さっと湯がいてから、さっと炒め合わせて合わせ調味料をそそいで、ちょっとの水溶き片栗粉でつなぐだけ。

 あ、夏らしい仕上げのもうひとつのポイントは合わせ調味料に酢を加えるの。さっぱりキリットした味になります。

 こってり味が好きな私には少し物足りない仕上がり?とも言えますが、この季節夏バテ気味の夫には好評ですし、多分かなりカロリーダウンできるはずです。

 家族の好きなオカズは一年中何度も作るのは当然ですが、季節や体調によって少し工夫する、「愛情ごはん」には欠かせないコトですね。

 

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2014年8月13日 (水)

秋からの料理教室でも、チャレンジ??包丁砥ぎ

Coutau


普段のごはん作りに一番使う包丁と砥石でございます。

 

両者ともヘンケル社製で、宣伝みたいですが、仕事柄いろんなメーカーのいろんなものを試してみていて、時々、気分によって取り換えたり、新製品をテストしてみたり。

 

現在はこの組み合わせが調子イイのです。

 

 先日も「砥がなくて良い包丁」というのをプレゼントして頂いて、試そうと思いながら、これから…。

 

で、この「砥がない包丁」とかセラミック包丁(何回か試しましたが私とは気が合わない)を除けば包丁は使ったら必ずお手入れ=砥ぐのがマスト!

 

 板前さん達は一日の仕事の終わりに包丁を砥ぎます。ま、シロートの私たちですので1週間に1,2回で十分だとは思うけれど、それでも必ずお願いします。

 で、包丁を砥ぐにはまず砥石ですね。昔は鋼製の包丁でしたので、あんまり目の粗くない「中砥」というのを使っていましたが、最近のステンレス包丁だと時間がかかる。とはいえ、あんまり粗い目のは逆に刃を傷めるので、と思っていたら丁度良く、簡単に砥げるのを見つけたのが写真の砥石です。

 

 ヘンケルの製品はストウブ鍋と同じツヴィリング社が取り扱っているのでパリでもマドレーヌ寺院に近いショップで買えますし、日本ならもちろんデパートで簡単に見つかります。(お値段も日本の方が安い)

 

 里帰りの際にお持ち帰り、またはお友達やご主人にお願いしてみては如何でしょう?

 

 この砥石は横幅もたっぷりあって楽に砥げますが、もう少し小さい方が収納がイイ?とお考えなら貝印で出しているものはコンパクトでお値段も半分!

 

 いずれも粗めの砥石でさっと砥いだら、反対側の細かい目の砥石で仕上げます。下手に砥いだら「シロートだとおかしい癖が付く」かも知れませんが、それでも、まるっきり切れ味が違います。

「難しそう」というのも言い訳、言い訳、全然そんなコトありませんから…。

 

 秋からの料理教室でも、もしご希望があれば、ちょこっと包丁の砥ぎ方もお教えいたしますので、ご相談下さいね。

 

あ、とりあえず砥石を手に入れる前のご注意です。

 

包丁の刃を差し込んで前後に動かすタイプとかの「簡易包丁研ぎ器」はお持ちですね?アレはあれはとりあえず刃の先だけど削ることで一瞬切れ味が良くなっているの。で、長い間ゴシゴシとやってると却って刃が変型するのか、うまくいきません。料理をするまえに、チャチャット2,3回だけこすれば十分です。で、毎回必ずね。ただ、コレばっかりやってると本当に切れなくなってきて、やっぱり砥石でしっかり砥ぐ、ことが必要になるのですよ。

 

そうなる前に、是非砥石をゲットしてチャレンジして下さい。

 

わたし自身は経験が無いのですが、ある方に伺ったところ、中国式の砥石はオイルを使って砥ぐ「油砥石」というもので日本の砥石とは同様には使えない、のだそうです。聞いた話なので、本当かどうか分からなくて申し訳ないのですが、一応お知らせしておきます。

 

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2014年8月12日 (火)

もう一回 暑くなったらバンクォンを作りましょう

1パリではベトナム料理を食べることがワリと簡単
です。ベトナムに旅行したのは随分前で、ちょうど直後にパリで友人と会食、偶然その日はちょっと高級なベトナムレストランだった、ということがあり、もちろん現地の味とパリのベトナム料理は随分違うのは承知の上ですが。

 

 カリッと揚がった小さな春巻きをサラダでくるんで食べる「ネム」 海老が透けて見える美しい生春巻き「ゴイクン」 ビーフンを使ったサラダ感覚の「ボブン」スープ麺なら「フォー」、ちょっと珍しい冷やし中華感覚の「ミコ」などなど、どれも辛過ぎず、甘味、酸味、にニョクマムの味がからんでサッパリと美味しいですね。

 

 夫が特に好きなのは蒸し春巻きと説明すれば良いのかな?米粉のむっちりした皮にひき肉やらの具を包んで蒸した「バンコォン」でして、写真は私が作った「なんちゃってバンクォン」

 

 たいていのベトナムレストランはお値段も庶民的、ですので「作るより食べに行った方が」とも思いますが、最近、特に食品の衛生管理とか品質が気になるようになってきたので&遊び心で自宅で作ってみました。

 

 米粉とタピオカ粉(両方とも中国スーパーで買いました。その粉の安全性まで考えるとキリがなくなっちゃうので良し、として)を水で溶いたものを、蒸し器の上にピンとふきんを張ったところに流し入れて蒸す、というのが本来の方法。しかし、このふきんをピッチリとする枠みたいなのが見つからない!ので樹脂加工のフライパン、弱火で厚手のクレープみたいにしてから蒸し直すことにしました。
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クレープにひき肉炒め(木クラゲ、ネギ、生姜、海老)を乗せて二つ折りにしたらセイロで蒸す。ベトナム風サンドイッチにも使われるソーセージを乗せるんですが、これはボローニャソーセージで代用、そして揚げ葱も乗せて)

 

多分、ニンニクのみじん切りも一緒に炒めた方が本格かも、ですが夫がニンニクは得意な方でナイのでタレにだけ少量加えました

 

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ベトナム料理の嬉しいところに生野菜をたっぷりと添えて美味しく頂けるもありますね。

これが食卓に出した各自のお皿でございます。レタス(さらにおかわりするくらい食べられる)、胡瓜のスライス、香菜、ベトナム式大根と人参なます(味付けにニョクマム使用)、本場的には生だけど「ノア流」でさっと茹でたモヤシ。本当はミントとかアジア式バジリコもあればさらにステキ…。

蒸し器から熱々のバンクォンを更に取り、レタスの葉に乗せて他の野菜も好きなだけ、でクルリとまるめてタレにつけて頂きましょう!

タレはニョクマム、砂糖、レモン汁、酢をだいたい同量+好みの量の水でうすめて+唐辛子とニンニクはおろしても刻んでも。

夏の暑い日のランチにサッパリとして本当に美味なおススメですが、この「夏の暑い」というのがポイント。最近のパリは天候不順で全然暑くない!もう一度バンクォンを作るのを楽しみにしているんですけど~。

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2014年8月11日 (月)

縫物ついでにオススメ 鍋布団

Mahoなんだか不思議な物体がキッチンに鎮座しております。

これ、ある雑誌で見かけて作った「鍋布団」で、皆さんもご存じかも?な紅茶ポットの保温用の帽子=ティーコゼの巨大版とでも説明したら分かりやすいでしょうか。

おそろいの小さな布団の上に煮込みの鍋をのせたらコレをすっぽりかぶせると保温効果が高く、低温でゆっくり、の煮込みが火を止めた状態でも続く、というわけです。

二人暮らしの我が家用ですので、直径20センチまでの鍋を目安に作ってありますが、大きさは家族の人数や食べる量に合わせて、すこし大きめに作ります。このサイズで、直径14センチ、16、18、20センチといろんなお鍋に使えます。

 シャトルクックとか真空鍋とかの名前で市販されているものと、基本的な理屈は同じですが、使わない時にある程度たためる(ま、布団状に綿が入っているので、あんまり小さくなりませんが…)、のと今書いたとおり、いろんな鍋に対応するのが本当に重宝なんです。

 ストウブの厚手の鍋をずらりと各サイズ揃えなくても、コレをかぶせると近い感じの煮込み鍋になりますので、嬉しいし、元々保温効果の高いストウブ鍋にさらにこの鍋布団をかぶせるとさらにパワーアップよ!

 例えば、我が家では炊飯器を使わずにストウブ鍋でご飯を炊きますが、沸騰したらこの布団をかぶせて10分むらせば炊きあがり。直径14センチの鍋で1合の2人分のご飯が上手に熱々に出来ます。Mame


こちらは普段使っているステンレスの鍋で白豆と野菜のシチューの煮上がり。

今だけの季節に出回る生の白エンドウ豆は前の晩から浸水しないで直接煮られるのが簡単で嬉しい。とはいえ、やわらか~くするには1時間近く弱火にかける必要がありますね。

で、玉ねぎベーコン人参、セロリを炒めたところにサヤから取り出した豆、プチトマト、小さな新玉ねぎも加えて水を注ぐ。沸騰後弱火で10分ほど煮たら、鍋布団をかぶせて1時間ちょっと。その間、火は止めてあるので、外出も出来ます。

 夏場ですので、「ぬるい」状態であんまり長時間放っておくのは衛生上心配ですので、2時間までにして下さい。(冬場はもうちょっと大丈夫だけど)

 あとはさっと火にかけてもう一度沸騰させて味を整えればOK。土曜日にご紹介したバッグもそんなふうにオカズの段取りをして、あとは公園の木陰で刺繍したものなんです。

 私は驚くほど不器用、でも出来ちゃうくらいのカンタンな鍋布団。役に立ちますよ!

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2014年8月 9日 (土)

土曜日なので手作り自慢

Sac


ヴァカンスシーズン真っ盛り、で皆さんからの料理教室のお申し込みが無くてヒマなの。

 

で、モンマルトルの生地屋街でテーブルクロス用の少し厚手のコットンを買いました。

 

テーブルクロスは市販品はそれなりのお値段ですので、毎日の食卓用だと少しもったいないのと、私の好み的には「少しキチンとし過ぎ」な気が…。

 

気にったプリント地を見つけたら端を縫うだけでカンタンに新しいテーブルクロス、食卓の気分も変わります。夏だから白っぽいプリント地にしました。

 

で、残った生地をバッグにすることにしました。可愛いプリント柄ですが、それだけでは「手作り心」が満足出来ない!

Sishuu


あり合わせの残り糸ですが、適当に見繕ってプリント柄を生かした刺繍をちょこっと。

天気が良い午後は近くの植物園の木陰で夫は読書、私はチクチクと手芸に励む、というわけです。

 ま、夏のカンタン手提げですので、ごってりと刺繍しちゃうと暑苦しいので、適当に刺し、そして可愛いボタンも付けたりして…。

裏地はこれまたカルトナージュに使うために買った残りのバラ柄のプリント地を使い。

残り物ばっかりで恥ずかしいけど、普段の買い物に便利なバッグの出来あがり。

 本格的なシェフと違い、わたしの料理好きは「手を動かしたり、自分で工夫するのが好き」なわけで、こんな簡単な手仕事も趣味なんです。

みなさんはいかが?

 材料費ゼロ(残り物ばっかりだから)にしては可愛いと褒めて頂きたいなぁ。

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2014年8月 8日 (金)

クッキーに名前をつけました ココナツシン

Cookies


おとといのブログで、クッキーはヴァージョンアップと書きましたが、結局、最終はコレかな、になりました。

 

もっと、お皿にキチンと盛れば良かった…。

 

今回、バターたっぷり、ココナツ大量にし、しかも口当たりがザラつかないように工夫。

 

焼く前の生地をグッと平らに押さえつけてカリッカリッの焼き上がりにしました。

 

アメリカンクッキーのレシピから出発して「ノア流」は随分とちがった仕上がりです。

 

 ジンジャーも美味しかったんですが、そしてナツメグも良さそうでしたが、結局シンプルに戻ってバニラ風味の方がココナツの味がやさしい、かも。

 

 で、アメリカンなチョコチップクッキーなどは定番の作り方ではベーキングソーダ=重曹を使うのだけど、重曹の臭いが気になる?ので、ベーキングパウダーにしました。重曹は主に縦に膨らむ作用が強いわけで、平たく焼くなら関係ないしね。

 

 カリカリと口当たりが良く、つい食べ過ぎちゃうので食べ過ぎの「罪」を犯しがち。なので、薄いという意味と両方をかけて、名前は「ココナツシン」とすることにしました。

 

分厚いのは冷たい牛乳と相性ピッタリでしたが、今度は甘くないアイスティーかハーブティーがお薦めです。

 

 こうやって、まいにち料理もお菓子もあれやこれは「試行錯誤」の繰り返しでレシピを作るわけで、食べる量がどうしても増えちゃう。職業病でございます

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2014年8月 7日 (木)

茄子でもう一品 コレ本当に美味しいから

Nasusoup


先日レストランで食べたのを真似して作った茄子のスープです。

器は骨董市で買ったガラスのカフェオレボール。すごく気に入っているんですが、その時もひとつだけしかなく、またの機会を待ってるけど出てこない。私の場合、有名なクリニャンクールの骨董街は普段遣いとしては値段が高過ぎるので、アソコなら見つかるのかしらん。

一つっきりなので、夫の分は白い器にして残念でした。

味の方はまったく残念で無く、すごく美味しいので是非是非お試し頂きたいです。

 

パリで普通に売ってる例の大きな茄子(日本で米茄子と呼んでる)を一人分1個もペロッと食べられちゃいます。

 茄子は下手のところにぐるりと包丁目を入れて高温のオーブンで柔らかくなるまで焼きます。日本だったらいわゆる魚焼グリルが良いかもしれませんね。とりあえずオーブンは最高温度にして下さい。皮の色が変わってシワが寄ったあたりで串を刺してみたら中身も柔らかいはずです。少し冷めたら皮をむいて身をプロセッサーで滑らかにします。

 そこにブイヨンを加えて(ミキサーを使うなら茄子とブイヨンを一緒にすると滑らかなになって更にオイシイ)、生クリームを少々。この生クリームを無しにしてブイヨンのかわりに和風の出汁をつかえば「焼き茄子のすり流し汁」になるわけですが…。

 生クリームは入れ過ぎは禁物ですが、無いとクリーミー感に欠けてしまします。サッパリ好みなら、ブイヨンを控えめにして牛乳(ただし、脱脂じゃないの)でも…。

 ブイヨンは出来ればご自分で鶏ガラで取って頂きたいですが、しょうがなければARIAKE印の○○ションさんの写真が付いている箱に入ったダシパック式のチキンでもまあまあかも。

茄子を焼いてあるので、独特のスモーキー無香りがあって、インスタントブイヨンの味が隠されます。固形スープで済ませるかどうかはその時の状況次第ですけど、おすすめは致しません。

 レストランでもシブレットが散らしてあり、私も+茹で卵を刻んで彩りを添えました。

 オリーブオイルもひとたらし。パセリやコリアンダー(香菜)にして、スパイスを利かせてもオリエンタル風味で良いと思います。

 同様に焼き茄子を使った「茄子のキャビア」は特にお客様の時のアペリティフに大活躍ですが、このスープも茄子好きなら、絶対に気に入るはず。お試しください。

 

 わたしと一緒に作るなら、お友達と集まって料理教室へお問い合わせ、お申し込みをお願いします。

 noashiodaparistokyo@yahoo.co.jp

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生のビーツにも挑戦してみて

 Betrave


わっかり難い写真ですが、中央の紫色のがビーツでございます。

 

以前のブログでもご紹介した「ビーツのカルパッチョ仕立て」は火を通したビーツの皮をむき、スライサーで超薄切りにしてヴィネグレットソースをかけたもので、帆立のスライスと盛り合わせると紅白の色合いも美しい前菜です。

 

で、ビーツの味をもっとストレートに味わうならコレッなのが写真の「熱々ビーツのオーブン焼き+美味しいバターと上等の塩ちょっぴり」でしょう。畑の土を思わせる香りと驚くほどの甘みとなめらかな舌触り…。バターとの相性も抜群で、本当に納得の野菜料理になります。

 

 ビーツを始めとするアントシアニン系の赤っぽい色は酸に反応すると鮮やかな紫ピンクになります。ですから、カルパッチョやサラダ、酢漬けのビーツに比べ、酸を加えてない味付けの焼きビーツは色が少し地味ですね。でも、ポリフェノール同様の抗酸化作用は一緒ですから、どちらも味わって頂きたいのです。

 

 焼き時間は中くらいのものをアルミ箔に包んで160度強くらいの温度のオーブンで40分はかかると思います。オーブンの火加減はそれぞれですので、竹串がス~ッと通るのが出来上がりの目安、と思って下さい。こちらのオーブンは庫内が広いので、ビーツだけを焼くのではスペースが勿体ないですね。ついでですので、パプリカピーマンやジャガイモも一緒に焼いておきましょう。

 

 オーブン焼きにすると野菜のうまみが凝縮される感じ、とっても美味しいですよ。さらにスペースがあるようなら果物も焼いてデザート用に…。

 

 ビーツの生は日本では入手しにくいので、せっかくのチャンスを逃さないよう、美味しく調理して味わって下さいね。

 

 あ、皆さんお馴染みのボルシチには欠かせない。本場では生で使うようですが、私は自分でオーブン焼きしたものを仕上げに加えることが多いです。

 

 八百屋で加熱したものを売っていますが、多分アレは茹でてあるんだと思います。おウチでもオーブンを使いたくなければ30分くらい茹でても。多少味が薄い感じがしますけれど、それでも真空パックでスーパーで売られているものとは格段に「旨さが違う」ことを実感できるはず。

 

 せっかくのパリ生活ですので、みなさん新しい味覚、珍しい素材にどんどんトライして下さいね。それを少しお助けするのが私の「訪問料理教室」の目的でもあります。お友達を誘って、ご自分の普段のキッチンで楽しみましょ!

 

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2014年8月 6日 (水)

パリでも長い茄子を見かけるので

Melanzana


パリで茄子を買う=日本の米茄子よりさらに大きいゴロンとしたもの、が普通でした。

 アクがすくなくて柔らかい日本の茄子が懐かしいですね、と言ってたら最近なが~い茄子をアチコチで見かけるようになりました。

 東京では長なすは珍しいのだけど、このパリの茄子、高知で「焼き茄子」と呼んでたのと(もちろん生の状態で)似てます。

さっそく買って普通の焼き茄子にしてみましたが、それは考えが甘かったらしく、いまひとつ水気がたりなくて不満な結果に…。

 でも、大きな丸い茄子よりはアクが少ないので、シンプルに味わいたいなぁ。

身の水気が少なめ=しっかりしているのでアク抜きの方法は、昨年みなさんにお教えした「茄子のパスタソース」と同様です。粗塩をふって水気が出るまで置いてから、水洗いしてギュッと搾る。そう、ギュッと搾るのが肝心で、これで油の吸収量もグンと少なくて済みますからね。

 で、写真は茄子を適当な長さにしてから縦に切ったものをアク抜きしてオリーブオイルを薄く塗り、グリルパンで焼いているところです。

 ギュッと搾る工程、皆さん初めて挑戦すると「身がグチャグチャにならないかしら?」と心配しちゃうようですが、ギュッとしたあと形をかるく調える(伸ばす)と元通りよ!

 日本式に茄子を塩水に付けてから水気をふくだけだと、油の吸収量、最大は茄子の重さの1/3もあるのだそうです。茄子自体はカロリーの低い野菜ですがオイルのカロリーは1g9カロリーですから結果は大変なコトになりますね。私の方法ならこれだけの茄子でもオイルは大匙1杯もあれば済んじゃいますよ

 Melanzanaproscchutto


焼けた茄子は甘味が出てそのままでも美味しいオードブルや付合せになります。

おろしにんにく、塩胡椒、パセリのみじん切りをたっぷり+好みでレモン汁でイタリアンな前菜になりますが、こんなのもいかが?

モザレラチーズひとくち分と小さく切った生ハムを乗せてぐるりと巻いて楊枝で留める。

モザレラチーズはトマトと組み合わせるだけでなく、生ハムと食べるとお互いの塩味とまろやかさでとっても美味しいんですが、さらに茄子が加わるといくわけで。けっこう王様てきな「アンティパスト」でございます。

もちろん、二つ折りにしてトマトソースをかけパルメザンチーズでも振ってオーブン焼きにすれば堂々のメイン料理になりますしね。

Melanzanaalforno


昨日のアーティチョークと違い、下ごしらえに大した手間がかからないので、まとめて焼いて置き、最初はシンプルに食べた後、二日後には熱々のグラタンにして食卓に出せば

一度の手間が2回分のご飯の元になる!!!

 

ドリアにしても良いですし…。

夏の野菜定番の茄子ですが、違った形のものにも挑戦してみて下さいね。

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2014年8月 5日 (火)

夏のお菓子の試作中

Dolciestive


私は○○ドン○ルーとか○ッツみたいな専門の学校で勉強していないので、本格的なパティスリーは作りません(作れない…)

で、普段のデザートやオヤツは作るの大好き、食べるのも、体重問題と戦いつつ大好物ですからね。

夏はゼラチンで固めたり、ひんやりデザートが一番?でもピクニックの季節でもあるので、夏らしい焼き菓子も欲しいでしょ?

で、今回なんとなく(自分だけで)夏っぽい焼き菓子をアレコレ試作した中でお薦めが2種類。

ひとつはバナナと胡桃のマフィン。普段のわたしのバターケーキっぽいレシピよりバター控えめ、甘みも控えめです。バターをサラダオイルにして量を減らし、胡桃をいれない蒸しパンも試しましたが、なんとなく夏は蒸したより焼いた方が良さそうです。甘味を控えた分、チョコチップを入れたのも良いです。

そして、右にあるのは最終段階の一つ手前のココナツクッキー。この写真のはアメリカンクッキーっぽいというか日本で人気の○○トリーマームっぽいというか、中がソフトなしあがりになっています。

で、このあと生地をもっと平たくしてカリッと焼くように改良。ジンジャーパウダーも少量加えるようにしました。ココナツはスーパーで安く売ってたココナツファイン(果肉を削ったようなモノ)をフードプロセッサーで少し細かくしました。そのまんまだと、さすがに口当たりがゴソゴソする!

 ゴゾゴゾを気にするなら、量を減らしても良いのですが、せっかくココナツクッキーならたっぷり使いたいのでね。それに昔オヤツのココナツマカロンっぽさも残したいのです。

 

 パイナップルのアップサイドダウンケーキも私の夏オヤツの定番なんですが、近所でパイナップルの缶詰が売っていない!

 タルトタタンのパイナップル版、そしてタルト生地のかわりにバターケーキの生地を使ってるこのお菓子、出来上がりを冷たくして食べると甘いパインの果汁が生地に浸みこんだ感じがオイシイ~のにね。(あ、そのために私は焼き上がりにシロップを増量するの)

 夏は皆さんヴァカンスとお子さんの夏休みもあるので、料理教室がナイ=夏の料理とお菓子をご披露できずに残念。

 でもご紹介した二つは一年中オイシイということで、また一緒に作りましょう!

料理教室のお問い合わせとお申し込み(4人以上のグループでお願いします)

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2014年8月 4日 (月)

アーティーチョークはフランスのタケノコ?!

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ある日本の料理(と栄養とかの教養ある)先生の話。

 

アーティーチョークの下ごしらえを教えてくれたフランス人のシェフに「なんで、こここまで手間かけてアーティーチョークなんて食べるの?」と質問したところ

 

「日本人だってタケノコをがんばって下ごしらえして食べてるじゃない」と言われたとか…。

 

この写真を見て頂いてわかるようにアーティーチョークの下ごしらえをした「食べる部分」が右のミニまな板に乗ってる分量に対して、左の捨てる部分の多いことと言ったら!実際はコレにさらに長い茎と葉っぱを捨ててるので、この倍くらいの量でしょうか。

 

 タケノコが缶詰やスーパーで真空パックになっているモノと自分で茹でたのでは風味が全く違うように、この季節のアーティーチョークの生を料理すると本当に美味しいのです。

 

Athi3


昨年は出始めの時期に、何組かのグループでアーティーチョークの料理をお教えしたんですが、今年はお休みしていたので、なんとかブログ状で説明させて頂きますね。

 

私の好みはイタリアでも良く食べられる、小さめで尖った形のポワヴラードと呼ばれるもので、そちらの下ごしらえです。

 

まず、茎を3センチ弱くらい残して切り離します(新鮮なら5センチくらいまで食べられる。本当に採りたての若いのならさらに茎だけ5センチくらい)。あとの葉っぱと茎は捨てます。次に写真のように表側の固い緑の部分をどんどんむいていく。そう、こんな風に黄色い柔らかい部分が出てくるまでね。

 

そうしたら先端を4センチくらいかな?切り落とすんですが、中心に赤紫色のチクチクが残ってたら切り方が足りません。アーティーチョークの若さ次第ですので、チクチクを全部切れるくらいを目安にね。

 

 あ、申し上げるのを忘れていました。アーティーチョークはアクがとても強いのでボールに水とレモン半個分をギュッと搾って加えたのを用意して下さい。果汁をしぼった残りのレモンも捨てずに指先をこするようにすると爪が黒くなるのを防げます。

Athi2


次に茎のほうから小さいナイフで表面の固そう&緑の部分を削るようにして、全体がクリーム色になったら半分または四等分にします。

それが左の写真ですが、良く見ると中心に白い毛みたいなのが見えませんか?ココも口当たりが良くないので、こそげるように除いて下さい。

で、レモン水に付けてアクが出るのを防ぎます。

はい、これでアーティーチョークひとつの下ごしらえ完了!我が家は大好物なので、ひとり最低3個は食べたい。四家族なら12個=二束くらいでしょうか。ふ~っ!

美味しいものには時間が必要と、あきらめる他になさそうですが、充分にその努力が報われる味だと思うんですけどねぇ。

 で、下ごしらえが済んだら、調理法は色々です。ニンニクとパセリを聞かせてオリーブオイルで炒める。肉のローストなら途中から加えて一緒に焼く。油で揚げれば美味しいフリットになるし、さっと塩ゆでしてドレッシングでマリネしても…。あ、トマト煮も我が家では超定番。

 まとめて下ごしらえしてマリネで長期保存(煮沸消毒した瓶に入れた後、瓶ごと熱湯で煮て…)もあこがれますが、けっこう面倒臭い作業だし、パリではそれなりに値段も安くはないので、新鮮なものを季節に味わえば良いかな。日本だって、タケノコの水煮を保存用には作らないのが普通でしょ?

 

 なんだか「ていねいに説明」しようと思った為に、かえって面倒臭い感じが強くなってしまいましたか?料理教室で私と一緒に作ってみれば案外簡単ですよ~。

 の、料理教室のお問い合わせとお申し込みは

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2014年8月 2日 (土)

今が旬!だから主役に ズッキーニ

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なんだか急いでた?いい加減な盛り付けで申し訳ありません。

で、料理自体もすごく簡単過ぎますが…。

わたしの料理教室では基本、前菜、メイン、デザートの組み合わせでお教えすることが多いです。

 「体育会系」と呼ばれちゃったくらい、わたしが口うるさく&実際に作るのはワタシでなく皆さんですので、その分習得率、復習率が高いのが自慢なの。とはいえ、教室だとみんなで手分けするし、1時間半くらいかけて作るけれど、普段の食事だと少し手抜きしたいですよね。

 で、手抜きを手抜きに見せないコツは洋風献立なら、前菜をちょこっとテーブルに出すことです。メインに一枚、そして前菜を盛った皿でサラダを食べちゃえば、洗いものは家族の数×2枚のお皿だけ!和食より断然カンタンだから…。

手抜き前菜の代表と言えば、生ハム&メロン、トマト&モッツァレッラチーズ、の二つでしょうが、生ハム、モッツァ共に美味しいものを買うとお値段がかなり…。

 それに、いっつもこの二つの繰り返しじゃねぇ。

 カロリーのことも考えると前菜は野菜がメインが嬉しいですね、それも旬の美味しい盛りを選んで使いましょう。

 

 しばらくブログの更新を休んでしまったので、本題に入る前のハナシが長過ぎです。

 で、写真はズッキーニにフレッシュチーズ(好みでハーブの刻んだのや、胡椒を混ぜて)を乗せただけ、オリーブオイルをかけただけ、の「あっという間の前菜」

 見た目は地味だけど、この季節の美味しい新鮮ズッキーニを蒸したところがミソでございます。

 普通ズッキーニは炒めて食べることが多いでしょうか?グリルで焼いても、スープにしても煮込み料理に入れてもオイシイ、わたしの大好物の野菜ですが、主役にする時は蒸すのがとっても美味しいです。

 パリに住んでいる皆さんなら中華街でセイロはとってもお安く買えますが、蒸しパン、やその他の蒸し料理に便利なので日本で売っている上等を買っても公開しない、マストな道具のひとつがセイロ、せっかく買ったら蒸し野菜にも活用しましょう。

 温野菜は茹でるより蒸した方が断然美味しく、おなじ蒸しっぽくても電子レンジを使うのとじゃ味が大違いなの。

 好きな大きさにカットしたズッキーニを強火で蒸気が上がった蒸し器に入れ、全体に粒粒って感じに水気が出てきたら蒸し上がりです。

 この季節ならではのズッキーニの甘み!塩とオリーブオイルだけでも美味しい

ですが、一応前菜として出すので、フレッシュチーズを乗せてみたの…。

 他にアンチョビーバター、なんてのも相性良し。

 夏休みですので、お子さんに「レストランの予行練習」の為にも、一応テーブルセッティングして、前菜、メインと順々にサービスしてみてはいかが?

 コレ、わたしが子どもの頃の母の作戦で、「夏休みのフルコース遊び」と称して、フォークナイフの使い方などを覚えさせてくれたんですよ。前菜は茹で卵の半割にマヨネーズ(自家製)、コンソメキューブに細切り野菜を入れたスープ、テキトーな魚の切り身でムニエル、市販のアイスクリームにビスケットを添えた程度の簡単料理をナイフフォークできちんと頂くの。

 子供心に「特別」な感じで嬉しかったし、ホンモノのレストランでもまごつかず、周囲の他の大人に褒められたり…。

 ズッキーニ一本でフレンチ気分、しかもお子さんのしつけも出来る!ヘルシーな前菜のお話でした。

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2014年8月 1日 (金)

ジロール茸のソースで 豚肉のポットロースト

Panseu


食卓テーブルの上でせっせと励んでいるのはジロール茸の下ごしらえです。

 

 マルシェで仲良しのシェフが買っているのを見つけて食べたくなっちゃったの。

 

 いっつも買ってるプロだから?シェフは小粒のをひとつひとつ選り分けて買ってますが、シロートの私たちはあんまりお店に迷惑をかけない方がいいのでは?というのが私の考え方で、信頼できるお店では「このくらい」と量だけを説明して品物はまかせます。

 

レストランならともかく、自宅で食べるのですから多少の大小があっても構わないですし。

 

 お店に限らず、何でも「他のヒトより徳した!」と言うのを喜ぶ方もいらっしゃり、たとえばバーゲンで自分が好みの品が30パーセント引き、それほどでもナイのが50パーセント引きたったら「割引率の高い方が得」とかねぇ。 もちろん、ひと其々なんですが…。

 ま、見栄を張るというのではなく、買い物でも「自分が他人の目で、あんまり見苦しかったり、ガメツク映ることはやめよう」かと考えている訳。

 

 話がそれました。で、わたしとしてはお値段高めで頑張って買ったジロール茸ですので、下ごしらえも丁寧に。きのこ類は基本的に「水洗いはNG」とされてますので、濡れたペーパータオルと絵筆(もちろん専用にして)を使って枯れ葉のかけらや、土などを落としていくのです。

 料理用のハケを使うより、絵筆の方が毛に腰があり、大き過ぎずに使いやすいので、1本料理専用にしておくことをお薦めします。

 ジロール茸も、もっと季節になって檄安、なんてみつけて大量買いした時は水洗いしちゃうこともあり、その時はザルの上に広げて水気を良く切ってから調理しますけど…。

 

 毎日のゴハン作りは、あんまりゼイタクしていないので、その感覚で買ったら、ジロール茸は付合せというのには物足りない量なのでソースにして使うことにしました。

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仔牛だと上等ですが、普段のオカズですので豚の肩ロースの塊をストウブ鍋でポットローストにしました。

軽くタコ糸でしばって形を整えた肉に塩胡椒、ちいさく切ったニンニク少々を肉に差しこむようにしたら、鍋で全体を焼き付けたら、ぴったり蓋をして中弱火で蒸し焼きにするだけです。

水気は肉から自然に出る分で十分にしっとり、柔らかく焼き上がります。このポットローストを覚えるとソースで味の変化も付けられるし、毎度毎度もうしあげるように「ほっとけ」状態で出来上がるから、その間に前菜やデザートの準備も出来て本当にラク。せっかく高価のストウブ鍋をお買いになったら、是非覚えて頂きたい一品です。

焼き汁の余分な脂を捨て、ジロール茸、ポルト酒を入れて味を調えた簡単ソースを添えれば、普段のご馳走のひと皿が鍋ひとつで出来ちゃいました。茸の良い香りが漂います。

 秋になったら、是非みなさんと料理教室でつくりたい料理ですね。

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