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2014年2月

2014年2月28日 (金)

ひと手間で味がアップ、手を抜くことも出来ますが…。

Macaroni_s器はステキ、ですが中のグラタンは一応コンガリと焼き目が付いておいしそう、というか皆さんが普段お作りになっているのと変わらない?

でも、食べてみれば違いが分かる、ひと手間かけて味アップのヴァージョンでお教えしているのです。

材料はパリでは市場でもスーパーでも良く見かける「殻付き、頭付き茹で海老」、マカロニ、バター、マッシュルーム、牛乳、小麦粉、チーズ。

そう、いつも作っていらっしゃる海老マカロニグラタンと一緒ですね。

でも、なぜ「ずっとオイシイ~」とおほめ頂くのでしょうね。それは、ちょっとひと手間多くかけているからなんです。

まず、海老は茹でてあるのは仕方ないとして、それでも頭付き殻付きを買い、その頭と殻を軽く炒めてから、香味野菜と煮だして「海老ダシ」を作って、煮詰めます。この煮詰めたダシ、ちょっと味見すると分かりますが、海老味噌の味が出てビックリするほど濃厚なんです。

 こんな美味しいダシが出るものを「今まで捨てちゃってもったいな~い」、本当にそうですね。海老の頭など、すぐに使わない時は冷凍して、時間のある時にダシを取りましょう。うんと煮詰めて置くと少量になるので、また冷凍保存。日本だったら、甘エビの刺身とか食べた後の頭と殻を使いましょう。

 海老の濃厚ダシを加えるだけでなく、ホワイトソースそのものも香ばしい仕上がりにする、もうひとつの「ひと手間」

 よくホワイトソースがダマにならないコツであちこちで紹介されているのが「みじん切りのタマネギをまず炒め、そこに小麦粉を振り込んで軽く炒めたところに牛乳を注ぐ」方法です。

 これだと玉ねぎの表面に小麦粉がまぶさって、ダマになりにくのは事実、でもね、小麦粉がこんがりと炒められないのですよ。

 ノア流はホワイトソースのルーでも軽くベージュっぽくなりかけるまで、小麦粉をバターでしっかりと炒めます。ちょっと時間がかかりますが、こうすると小麦粉が変身(?)ビスケットみたいな香ばしい香りになり、粘りもとれるのでダマになりにくくなります。

 けっこう中火くらいでも目を離さずにかき回せば、焦げ過ぎる心配はないですよ。

 で、このルーをちょっと冷ましたところに、あたためた牛乳(と海老ダシ)を一気に注いでから泡だて器で混ぜる。充分に混ざったところで、もう一回、火にかけてとろみが出るまで煮ていきます。

 軽く胡椒と、あればナツメグ、さらにゼイタクを目指すならシェリー酒をちょっぴり。塩味は海老ダシの塩気で十分だと思いますが、味見をしてからね。

 

 海老の風味も小麦粉こんがりの香りもたっぷりのソースが出来たら、マカロニは控えめに、も忘れずにね。欲張ってマカロニが多いとせっかくのとろりんクリーミーなソースがパスタに水気を吸われてモッタリしちゃうから。主食が足りなければ、パンを添えること。

 こうやって書いたのを読んだだけだと、メンドウに感じちゃったでしょうか。私といっしょに一度作って味わってみれば、納得して頂けると思うんですけどね。

 お友達と4人集まって、料理教室のお問い合わせ、お申し込みをどうぞ。

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2014年2月27日 (木)

キッチンにあるもの使わせて頂きます

Noacake_sわたくしの「訪問料理教室」では、参加者のうちでキッチンを提供して頂くお宅の調味料などを使わせて頂いています。もちろん、材料のお買い物などは皆さんで分担して頂く訳ですが、食器も使わせて頂くし、などで参加費はその分半額ですが…。

 さらに、キッチンにあるものを盛りつけに

「コレ、使わせて頂いても良い?」とお尋ねすることもあるはず。

教室では基本的に料理二品+デザート(時々デザートのかわりに何か、というリクエストもありますが)を皆さんに作って頂き、最初の一品の盛り付けまではご一緒にして、その後の料理はわたしが盛り付けてテーブルに運びます。

Marron_sというわけで、二品目からは皆さんが思っているのとチガウ感じで料理屋デザートが登場することも。

この写真もカットしたロールケーキにキッチンのポッキーをプラス、ココアパウダーをふってみました。

こうすると「ネコでも作れる?簡単ロールケーキ」がティータイムのお菓子にランクアップしませんか?

お子さんのおやつのポッキーを人数分頂いちゃいました。

こんな感じで、盛り付けのアイディアをご提供、の為に前もってご連絡する材料の他にお宅にあるものを拝借させて頂くこともあるはず、どうぞご容赦を!

お友達4人が集まったら、訪問料理教室のお問い合わせ、お申し込みはコチラへ

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2014年2月26日 (水)

食育というほどのコトで無く ポロ葱のマリネ

Negi_s現在の野菜ソムリエの前身にあたる組織で講師をしていました。

 

その際のわたしのテーマは「嫌いな野菜を好きになる」ことです。お子さんに野菜を食べさせるためにすりおろして好きな置かずに混ぜてしまう=お子さんは気づかずに食べる。

 

わたしの考えではコレじゃ嫌いを克服したことにならない。ちゃんと自分でその野菜を食べられた、という達成感が無いですもの。

 

で、今回の写真はポロ葱のマリネ。フランスでは「貧乏人の白アスパラガス」と呼ばれるとか…。

 

 お総菜屋やビストロの定番おかずで、柔らかく茹でた甘みのあるトロリとしたポロ葱をドレッシングでマリネすると、思いのほかたっぷり食べられるし、数日は日持ちするので保存食としえも便利です。

 

 今回は生ハムを合わせましたが、もちろんそのままでも美味しく、贅沢にするなら、カラスミなんてのも超美味なワインのお供になります。

 

 先日の料理教室のあとで、すぐに復習してくださった生徒さんのメールにはご主人には気に入ったけど、子供はあんまり~、とありました。

 

 さきほどの話に戻りますが、お子さんの好き嫌いを無くしていくのに、ものすごく強制的な方法をとるより、コレで良いのだと思うんです。

 

 食卓には大好きなモノもあり、ちょっと嫌いなものも並んでる、そして両方とも「とりあえず」食べる。あんまり美味しいと思わなくても、

 

「オトナ=両親ってこういうのがオイシイって思うんだ」っと感じるのが肝心。ちょっとずつ口にしているうちに美味しく感じるかもしれないし、また大人になって食べるチャンスがあれば

 

わ、美味しい~、なつかしい~ってなる確率は結構高いものなんです。

 

 せっかく家族で囲む食卓ですから、イヤなものばかり無理やり食べさせる必要は無いけれど、子供がイヤ=もう作らない、ではお子さんのベロの教育にならないでしょ?

 

 食育って、こんなところからじゃないかしらね。

 今日は真面目なお話になりましたが、教室はもっと和やかな雰囲気です。お友達と誘い合わせて、お問い合わせ、お申し込みは下記へ

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2014年2月25日 (火)

パスタというより野菜料理です ジャガイモのニョッキ

Photoパスタは皆さん大好き、本格的イタリアンメニューで、前菜、パスタ、メイン、デザートなどと言わず、パスタひと皿でランチになるし。

茹でるだけで、市販のソースをからめれば

「お昼ごはん完成!」でなく、たまには手間をかけて手作りニョッキは如何でしょう。

市販のニョッキはまるで味のないグミ、歯触りはあるけど、あんまりジャガイモの味がしないし、保存料も心配…。

手作りニョッキ(ノア流)の材料はジャガイモとつなぎの小麦粉だけ。他の手打ちパスタに比べると、力をいれて捏ねる必要も、広い場所で薄く延ばすことも無いので、まな板一枚分のスペースと大き目のボールがあれば出来ちゃうのも嬉しでしょう。

 写真は柔らかくゆでたブロッコリーのソース(ニンニク、アンチョビ、唐辛子入り)で和えて、たっぷりのパルメザンチーズ。

 大きなブロッコリー1株か小さなのなら2株で4人分のソースにしますから、野菜たっぷりのひと皿ですね。ニョッキも2/3はジャガイモだし。

 これ、パスタというよりボリューミーな野菜料理と言えるかも知れません。

 野菜料理のヴァリエーションが増えると献立作りがラク&健康的です。どうぞ、メニューのリクエストにも野菜料理のご希望をどしどしどうぞ。

「マルシェで見かける○○を食べてみたい」

 「一度買ったけど使い切れなかった○○の他の料理を」などのご意見を下さいね

お友達4名が集まったら、お問い合わせ、お申し込みは

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2014年2月24日 (月)

シンプル材料でみんなが大好き、でも作ったことない???

Icaramel_sちょっと食べかけ?みたいなプリン、なめらかな感じがわかるかしら?

 このクラシックなプリン、フランス語ではクレームキャラメルとかひっくり返して盛り付ける(底のキャラメルソースが上になるわけで)ところからクレームランヴェルセとか呼んでます。

ビストロの定番デザートでフランス人も大好き、もちろんプリンは日本人も嫌いな人は少ないはず。

材料に生クリームを加えたり、本格てきにバニラビーンを使ったりで高級化(?)も出来ますが、玉子、牛乳、砂糖だけの超々シンプルにつくったのも「なつかしい味」

先日の料理教室のデザートに作ったのですが、みなさん気に入って召し上がった割りに

「プリンって、こんなに簡単に作れると思わなかった」

「他のお菓子は作っても、プリンは作ったことがナイ」のだそうでした。

 

昔々は、わたしの祖母は蒸し器で作って、オヤツにしていたぐらい、日本ではなじみのお菓子なのに、ある時から(インスタントプリンの登場、市販品の台頭、もちろんコンビニで)手作りする習慣が無くなっちゃったのですね。

 わたしの料理のカテゴリーのひとつに「昭和の山の手家庭のご馳走洋食」があり、なつかしいシチューなどの洋風料理を素朴な材料で丁寧に作っています。

 デザートもロールケーキとかプリンとか…。

ノアさんといえばイタリアン?と言われますが、バリバリの昭和生まれ、昭和育ちとして昭和の味をみなさんに伝授!

 料理教室でもどんどんリクエスト下さいませ。

 お友達と集まっったら、お問い合わせ、お申し込みを

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2014年2月23日 (日)

チーズケーキもライトとヘビー

Kaoshasinn今朝体重をはかったら「重い!」

そんな時正しいのは、しばらく甘いものや炭水化物に注意することですが、わたしの反応はライトなケーキを作ることになっちゃう。

去年のクリスマスから新年にかけてチョコレートケーキは生チョコっぽいこってりヴぁ―ジョンとバターも粉も不使用のライトなものの二種類をお教えしていました。

フンワリで、いわゆるフォンダンショコラとは全然違う少しレトロな「ライトチョコレートケーキ」は簡単カスタードソースを添えれば堂々デザート、そして手土産にも便利と好評を頂きました。

 で、今朝作ったのはローファットのカテージチーズとヨーグルト、小麦粉ちょっぴりのライトチーズケーキです。

 写真だと分からないけど、玉子一個分のミニサイズ、この型はHEMAという雑貨屋さん(パリに数件ありますね)で見つけて買ったモノで、小さい分食べ過ぎないかな?または巨大な一人分になっちゃうかな、な大きさです。

 カテージチーズはイギリス系のスーパーで低脂肪と普通の両方とも売っているのの、ローファットを買って少しだけカロリーカット。このカテージチーズは日本のよりこってりめで美味しいの。普段はサラダに加えて食べています。

 難しいケーキは専門の先生に習うとして、簡単なオヤツ、デザートをどんどん開発していくつもり、このケーキもよろしくねぇ~。

 

 

 お知り合いや友人を誘って四名のグループを作って頂いたら、パリ市内(メトロの範囲内で)どこでも伺う訪問料理教室。

お問い合わせ、お申し込みは

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2014年2月22日 (土)

ほめて頂いて光栄です

Musipann_sきょうは嬉しいメールを頂きました。

 

先日の教室に参加したEさん、さっそく復習、しかもマーラーカオ(もどきっぽい…)はとっても気に入って連日作って下さったんだとか。

 

そして、ご自身の工夫も加えて黒ゴマ黄粉入りが美味しいのですって。

料理教室をして良かった!って本当に皆様に感謝です。&Eさんありがとう。

 

そう、チャイニーズメニューのデザートに作るこの蒸しカステラ、他の方にも評判が 良くて、小さな赤ちゃんのいるMさんはミニサイズに作って「お出かけおやつ」、料理教室の時にも持ってきてらっしゃいました。

ふんわり優しい味で大人にもお子さんにも食べやすいですからね。日系のパン屋さんでも買えるけど、すごく簡単な作り方(泡立ても不要で、グルグルと材料を混ぜるだけ)だから自分で作れば安上がり。

 さらにもっと皆さんのアイディアを加えるとミルクティーのお供におすすめの洋風ヴァージョンも出来るんです。

 生地にココアを加えたり、バター風味にしたり、スパイスを加えても良し、煮リンゴやジャムを乗せても美味しい。和風なら抹茶味で甘納豆がお薦めです。

 せっかくのパリ生活で、ケーキ屋さんのお菓子がオイシイ!のも事実(私もはまってます。パリに来て十年、以前は辛党だったのがすっかり甘いもの大好きになっちゃった)なんですが、手作りの素朴なお菓子は、なんだかホッとするでしょ?

 みなさんに褒めて頂けるメニューを一生懸命考えますね。今後ともよろしくお願いします。

 料理教室のお問い合わせお申込みは下記まで。

なるべく多くの方とお料理したい、わたしのワガママで申し訳ないのですが、現在はひと組基本4名でお受けしています。お友達とお誘い合わせて下さいませ。最初のころはお二人とか個人の方もいらしたのですが、ごめんなさい。よろしくお願いします。ご不明のことなど、どうぞメールでご質問下さいませ。

noashiodaparistokyo@yahoo.do.jp

 

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2014年2月21日 (金)

パスタ茹でのワザ!好きか嫌いか

Sきのうのランチのパスタです。プチトマトをさっと炒め、味付けは冷凍してある自家製(バジリコもウチのベランダで育ったもの)ペストジェノベーゼで・・・。

ま、いつもの簡単パスタですが、いつもと少し違うのは先日ネットで発見した「パスタ茹での裏ワザ」を試してみたことです。

それは乾燥パスタをあらかじめ1時間以上水に漬けて置いてから茹でること。

こうすると、生パスタの味に仕上がる上に茹で時間はたったの1分。

生パスタの味!というのに魅かれて、さっそく試したのですが、正直にわたしの個人的感想を述べれば、ビミョー。昔々始めて日本で「茹でたてパスタ」が登場した=40年くらい前のパスタの味を思い出しました。この40年、日本のイタリアンは本国を凌ぎそうな勢いで品質向上していることを考えるとちょっと。

 ただ、1分で茹であがるのは事実だし、さらに水につけた段階で麺がしなやかになるので、小さめの鍋でもすんなり入れられて茹でやすいです。

 現に昨日もまず魚介のグリルを食べ始め(イタリアではまずパスタを食べてからメイン料理なんですが、夫が「メインを食べて、それから胃袋に余裕があればパスタ」などと言うので順番が逆)、ほとんど食べ終わったあたりで茹でて、丁度良いタイミングで仕上がります。

 夫とふたりの簡単ランチだと、コレはものすごく助かりますね~。

 味に目をつぶる、と言うのもイヤなんだけど、今後わが家の食卓にこの「ワザ」パスタが登場してくるのかどうか。

 ただ、昨日の感じではパスタが水を吸っている分、塩味が薄く感じるので、茹でる時に加える塩は多めの方が良かったかも、です。

皆さんはトライしてみる?

あ、イタリアのマンマに教わったノア流の家庭イタリアンもお教えしています

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2014年2月20日 (木)

黒酢ラブ

Kurosubuta_s昔「ビネガークッキング」というお酢を使った料理だけで一冊の本を作ったくらいで、酢が好きです。

 

で、なるべくキッチンの調味料はシンプルにと思いながらも、ワインビネガー(赤、白、シェリー)、バルサミコ酢(白も時々)、リンゴ酢、米酢とけっこうアレコレ用意しています。

で、黒酢といえば思い出すのは

ジャ~ン!今日二月二十日は私の「パリ生活記念日」でありまして、夕方パリに到着→とりあえずホテルに荷物を置いて近所で夕食。

で食べたのが小さな中華レストラン。夫の会社の近くですので、夫は顔なじみらしかったですが、内心「パリ初のレストランがチャイニーズか????」などと突っ込みながら春雨と野菜、魚介類の小鍋仕立てに黒酢が添えられていたのが美味しかった。

中国の真っ黒な黒酢は酸味まろやか、うまみたっぷりで、餃子やワンタンのたれとして、サンラータンにも、和えものにも、と我が家のチャイニーズにはマストな調味料です。

 で、料理教室でみなさんにお薦めしているのは黒酢豚。普通の酢豚のように、ドロ~としたソースの中に肉や野菜が埋まっているのではなく、しっかり下味をつけてカリッと揚げた豚肉に黒酢とケチャップの合わせ調味料を絡めたシンプルさが自慢です。

 黒酢さえあれば、作り方は普通の酢豚よりずっと簡単なので、何品も料理を用意したい時も急いでご飯作り、の時も便利なの。

 今回は「普段着」な盛り付けにしましたが、パイナップルやマンゴを薄切りにした上に盛り付けて、香菜を飾ったりすると高級レストランっぽい雰囲気も出せますよ。

 あ、高級レストランで思い出しました。最初に書いたチャイニーズのお店は毎年2月20日に出かけることにしていたんですが、先日夫が「十周年くらいは少し豪華にお祝いを」というので、この週末にホテルの中華を予約してくれたの。なんだか、あの小さな店にも行きたい気もするんですけどね。

 

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2014年2月19日 (水)

究極のシンプル チャイニーズ茶碗蒸し

Tamagomusi_s味噌汁、吸い物、他のおかず作りに、粉末やパックの出汁の素、なんでも味付けラクラクの麺つゆや○○のダシ。

 

すごく便利ですし、大失敗がナイ、そして何より外国で暮らしているとカツオ節も昆布も限られた店でしか買えない上、かなりなお値段。

 

そこまで、分かっているのだけど、個人的にはどうしても「あの味」に馴染めません。で、わたしの料理教室でも和食のダシは悩みの種。

 

例えば茶碗蒸し。日本人なら誰でも大好き、材料も庶民的にすれば安上がりだし、手間も大したことない「優等生料理」。

 

たとえば、手許に椎茸、玉子、蒲鉾、ダシがあった時、具の入った「かき玉汁」よりずっと豪華な感じですもん。コレがダシがキチンと取れないと本当に困ります。

さて、写真は同じくチャイニーズの献立の〆に玉子チャーハンを作るより、喜ばれること間違いなしのシンプル「玉子蒸し」

なんと、これダシもスープも使わずに溶いた玉子を水で薄めて塩をちょっぴり加えて蒸すだけなの。で、蒸し上がりにネギ、香菜を乗せて醤油と胡麻油、胡椒を。

 おもわずガラスープの素とか入れたくなっちゃうけど、他にもオカズがあれば、むしろさっぱりと玉子の旨みを味わう方が美味しいです。わたしのダシの素嫌いな問題も解決!

 あ、玉子って旨みのある素材なんだな、って分かると玉子ご飯もダシやら味付けが入っている専用の「玉子ごはん醤油」を使わない方が好き、になると思います。

 とにかく既製品の成分表に一杯アレコレ分からないモノが入っているのがキライなシンプルオバサンの意見ではありますけど(苦笑)

さて、この玉子蒸し、玉子だけで十分美味しく出来上がるんですが、「どうしても贅沢したい!!!! 」というリッチな読者のみなさんは、具を加えても良いですよ。

実はこの写真のも牡蠣が二粒、底に隠れていて良いお味。あとは帆立、白身魚の刺身状にしたの(又は刺身の残り)、鶏のささみなどなど。

肝心なのは、入れ過ぎないことで、なぜか具が多くなると玉子の風味が出ずに、淋しい感じに仕上がっちゃう。目安としては大き目の刺身一切れ分くらいでしょう。

もちろん、メインおかずになる「ごちそうチャイニーズ玉子蒸し」もありますが、それはまた別の機会に紹介するということで、今日はシンプル、のお話でした。

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2014年2月18日 (火)

マヨネーズ はこんな感じです

Photo新鮮な玉子とオイルで作ったソース、みんなが大好きなマヨネーズです。

卵黄の乳化作用でオイルがこんなクリーミーになる上に保存性も高まる、のだそうですが、いくらなんでも市販品は「長持ちし過ぎ」な気がします。

大衆食堂なんて開封後のマヨのチューブを営業時間中テーブルに置いておき、何日も平気だったりするんですもの。

単純な思考回路しかない私の「わからない成分」が入っていそうなものは食べたくないので、マヨネーズは絶対手作りと決めています。

ですので、料理教室に参加する方にも覚えて頂きたいのです。いままでメニューの関係でマヨネーズに当たらなかった方は「自己申告」をお願いしますね。

作ったら、冷蔵庫で保存はもちろんですが冬場でも4~5日以内には使い切ること、ですので我が家では卵黄1個分ずつ作っています。ホイッパーで、が基本だけど電動の泡だて器を使うと超速です。この写真でも写っていますが、ホイッパーはお菓子作りにも便利だし、それほど高価ではないので、お友達とのランチを一回分ガマンしてお買いになっては?

卵黄1個分、マスタード(粒無し)小さじ一杯、サラダオイル100~120ml、塩胡椒、レモン汁少々 が基本の分量です。

 イギリス系のスーパーで買ったチーズの容器(陶製)に入れて置けば、そのまま食卓に出せますでしょ?

 ベースをシンプルにしてあるので、加える調味料で味のヴァリエーションも付けられます。

 わたしの「訪問料理教室」のみなさん全員が簡単に作れるようになって頂きたいです。

ちなみに、先日「海老マヨ」を作ったグループ、事前の材料メール(わたしの教室では材料を揃える=買い物も皆さんが担当するので)にマヨネーズを作っておいてね、とお願いしましたら、上手に出来ていましたよ。

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2014年2月17日 (月)

すぐに復習が肝心です

Pancake_s_2 ま~!自分で撮るとヒドイ写真ですわね。

どうぞ、皆さま料理教室の際にどんどん写真を撮って私にメールで送ってね。で、著作権とかおっしゃらずにブログに使わせて下さいませ。

これ、先日マダムVのお教室で習ったブリニです。

ロシア料理の高級レストランなどで、キャピアやスモークサーモンの添えて出されるのが本格、クリスマスやお正月のシーズンにはタラマ(スモークした鱈子のペースト状。カナッペなどに使用)の隣には真空パックでスーパーに並んでるのをご覧になった方も多いでしょう。

本当は(多分)蕎麦粉で作る、イースト発酵のちょっと分厚いクレープ、の筈ですが、マダムは作りやすく、手に入りやすい小麦粉で、材料も特別なものはなんにもナシ。

お教室では、スモークサーモンやニシンのオイル漬け、鯖の燻製が添えられて、生クリームと一緒に頂いて、とっても美味しかった!

 この生地、イーストの発酵は暖房の熱を利用すると、すごく簡単に出来ちゃう。フワフワの焼きたてをブランチに、バターやジャムを添えても良さそうです。

 以前からイースト生地のパンケーキが好きで時々作っていましたが、前の日に生地を準備したり、ヨーグルトを加えたり、少し手間をかけ過ぎてたみたい。普段なら、こんなシンプルで十分だったのですね。

 というわけで、教室の翌日の土曜日の朝ご飯に焼いてみたのがコノ写真。クリーム、バター、ジャム、メープルシロップを添えて・・・。普段は朝ご飯をあんまり食べない夫も気に入った様子で数枚をぺロり。我が家の定番になりそうです。

 で、今日みなさんに申し上げたいのは「習った料理を気に入ったら、すぐに復習が肝心」ということです。

 みなさんより大分年齢も上だし、仕事柄もアレコレと料理することが多い私でも、気になったレシピ、おいしいかったモノ、自分流に考えたレシピは、なるべくすぐに何回も作ってみて、自分の身につけるようにしていますよ。

 わたしの「訪問料理教室」で、レシピをお渡ししないのも、すぐに復習して自分流のレシピを書いて、確かめて頂きたいためですし、ご質問の期間を一カ月とさせて頂いているのも、忘れないうちに「作ってね」が目的。

どうぞ、みなさんも「気に入ったら、すぐに復習」を忘れないでくださいね。

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2014年2月16日 (日)

切り方で姿が変わる 海老だけじゃないけれど

Ebomayo_s日本人は海老が好き、と言われますけど、フランス人だって相当に海老好きだ と思います。

パリの中華レストランでフランス人が注文するのはまずは「ベトナム式揚げ春巻き」(どうも、多くの中華レストランはベトナムのオーナーらしく、必ずメニューにコレが登場。ま、ベトナムとフランスの国際的歴史を考えれば納得するところも)

で、次は「海老の塩味炒め」または「海老のふわふわ衣揚げ」です。あ、海老ワンタンが名物の店もあって、ここなんか「ほぼ全員」が海老ワンタンを注文してるし。

話がそれちゃいました。今回11日夕刻にパリ着、13日には料理教室だったんですが、中華メニューだったの。

私の母(料理研究家の草分けに近いです。塩田ミチル)が少女時代を横浜で過ごしたために、チャイニーズが得意。わたしも子供のころから母に連れられて中華街に通って食材も味も覚えたの。

 母から教わったチャイニーズはちょっと昔風、そして上海のお母さんの味、バブル時代に何回も旅行した香港風チャイニーズが私の中華料理になっています。

 

話がアチコチするけれど、今回の東京滞在中に大雪にめぐり合いました(さらに昨日、おとといも大雪だったみたいですね。被害にあわれた皆さま、お大切に)。

親孝行には丁度良いチャンスとばかりに、ほんのチョッピリ雪掻きをしてみたら、なんと慣れない姿勢でギックリ!腰ではなくわき腹を痛めた様子です。

 腰が痛い、ことから腰が曲がる=海老を想像しまして、きょうはこの料理です。

 写真の感じと、私の好みでさっぱりとソースが控えめなんですが「ノア流シンプル海老マヨ」でございます。

 コロリと丸めて揚げたので、海老がプリップリの食感になっているのが自慢。天ぷらの海老の場合は真っすぐに仕上げるために「伸し」という手間をかけるのですが、この海老マヨの下ごしらえは、いわば天ぷらの反対。プリプリの「伊勢海老もどき」でございます。

 海老は腹側に筋があり、加熱するとグッと縮みます。その筋を切るか、残すかで仕上がりの形も食感も大きく違うことを覚えて頂きたいの。

 海老チリもこのあたりの下ごしらえでワンランクアップしますよ~。

 

 わたしの料理教室では「なるべく市販の調味料を使わない」ことを基本にしていますので、マヨネーズも手作りしていただいています。

海老は冷凍を自分で上手に解凍、味付けはマヨネーズとちょこと別の材料(これは教室だけで公開)を加えるけどシンプルシンプルで。こんな誰でも大好きな「ご馳走チャイニーズ」がカンタンに作れちゃいます。

この料理の場合、海老は無頭でよく、ただし少し大きめサイズが美味しく出来ます。で、パリの場合は中華街(または中華街の有名スーパーの支店)で買うのがうんと安くてお得なの。

 訪問料理教室ではお買い物も生徒の皆さまにして頂きますが、「どこで、買うか」のご指南も致しますのでご安心を。

 今回も中華スーパー初訪問の生徒さん達、かなり「燃えた」みたいですよ(笑)

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2014年2月15日 (土)

パリ生活10周年、ブログのタイトルを変更しました

Vogel_s みなさん、バレンタインデーはいかがお過ごしでしたか?

実はわたくし1月末から2月11日まで東京に帰っておりまして、大雪の中仕事(ふ~っ)、そして実家でチョコチョコと雪掻きしたら、わき腹の筋肉が痛い痛い。

そんなわけでバレンタインデーはマダムVの料理教室のお約束もあり、また前日の13日には自分の「訪問料理教室」もあり、で何にもしないバレンタインデーになってしまいました。

日本に帰って仕事関係の方々からも[お叱り]を受けたのはブログの更新を怠けていること!おっしゃる通り、怠け者でごめんなさい。

で、将来ブログから料理の本も作りたい、なんて思うこともあるし、真面目に更新するように努力いたしましょう。

 実は来る2月20日でパリ生活が丸10年になるんです。一昨年から始めた[訪問料理教室]も皆様のおかげで順調ですし、ここらあたりで心機一転、という訳でもあります。

 わたしがブログ更新をサボっちゃう一番の理由は写真不足でありまして。料理教室の時はお教えする=お話と料理に夢中になっちゃって写真を撮ることを忘れちゃう。

で、これからは教室参加の皆様のお写真を拝借してブログアップしていこうと思います。そして、作った料理の解説も、もう少しキメ細かく書きましょうね。そうすると、みなさん、他のグループのメニューがご自分たちの献立決めの役に立ちそう。

どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。  塩田ノア

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