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2012年10月 6日 (土)

珍しく実名でレストランの話です

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以前集英社から出した本「パリをおいしく食べる法」でも、このブログでも、原則、わたくしはレストランや店の名前(もちろん、住所電話番号も)も出していません。

 わたしの勝手な意見を自由に述べさせて頂くため=お店に迷惑をかけちゃいけないですからね。

が、あんまりイイ店なので、今回のレストラン「SOLA」の名前を出しちゃおう!

しかし、そこはけっこう店には厳しい(自分の料理には甘いかも?)わたくしのこと、悪口過ぎたらゴメンナサイ。

 この店、若い日本人のシェフと料理人さんの活躍で、大評判、あっという間にミシュランの星を獲得して、予約も取りにくい店となりました。

 噂では味噌など日本の調味料を使ったちょっと和風なフレンチとのことで、わたしの趣味に合わないな~、と敬遠してたんです。

 でも、いつも出かけるマルシェで会うYシェフ(あちこちの雑誌などで見かけるので顔が覚えてた)が、実に良い感じなんです。

 私なんてレストランに伺ったこともないのに、毎週おなじマルシェで顔なじみっていうだけで「おはようございます」&爽やか笑顔だし。

 このブログでも何度も書いている、珍しい、おいしい野菜いっぱいで三ツ星レストラン御用達の八百屋でのエピソードでも彼の良いとこを理解して頂けると思います。

 この店、種類は多いけれど、その日の収穫で数が限られているモノもあるわけで、偶然わたしがお気に入りの紫カリフラワーを探していたら、店のオニイサンいわく「あそこの日本人シェフが全部持って行ったよ~。見てご覧」

 なるほど、これまた一時やたら評判だったパリの和食店のシェフが紫カリフラワーを大量にゲットしていました。ま、早い者勝ちですからしょうがない。

 ところが、その会話を聞いてたシェフが私に冷たい視線を投げつけてる「あんたみたいなオバサンと俺は違うんだ。店で使うんだかんね」というのがミエミエの態度で、自分の集めたカリフラワーを両手で覆って確保!!!!

 別に料理の腕と性格とは別の話だけど、こんなヒトが料理している店には行きたくないなぁと思ったモノでした。

 で、しばらくたった別の日、またまた紫カリフラワーを探していると、今度はYシェフが全部集めちゃった!アラ~ッ。で、彼の反応はこんな風でした。

 「これ、探してますか?どうぞ、要るだけ持ってってください」とニッコリ。

 はい、人間がイイというのは、こんな風に違いが出るんですね。

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やっぱり、どうしてもYシェフの料理が食べたくなりました。その週は満席、で1週間待ってランチ。ちなみに、昼も夜も「おまかせ」定食のみです。

 あんまり楽しくおいしく食べたので写真がほとんどないのが残念。

 

 で、料理もご紹介。ただ、どうもシェフの気まぐれで、その時々で変わるらしいので、あなたがもし来週出かけても別のモノになりそうなので、そのへんはご承知置きを!

 

 かぼちゃのスープ。コーヒーとクローブのふわふわ乗せ。カボチャにコーヒー?ですが、デザートっぽくならないのは塩味がしっかり目。で、一口だけだから丁度良い。

 

 一番最初の写真がその次のフォアグラ味噌風味、キャラメリゼ。ポレンタが横について、フォアグラもポレンタも上にコーンの素焼き。

 

 桃とメロンとオマール海老のサラダ+レモンバームのジュレ

 

 オマールエビのビスクスープ

 

 スズキのグリルに色々野菜(黄色と紫の人参、ベビーパースニップなど)添えにスモークした鱈風味のふわふわクリーム。

 

 帆立と小さな青ネギさやいんげんの素焼き

 

 メインが二番目の写真の鳩のグリル。添えてあるのがセップ茸ともう一種類の茸、生の牛蒡と栗のスライス、パースニップ、根セロリのピュレ

 

 

 

和風過ぎるのは私は好まないですが(和食なら和食で好きなんだけど。フレンチっぽい和食とか大嫌い)、結局和を取り入れたのはフォアグラくらいでしっかりフレンチを満喫の献立でした。

 

 野菜たっぷり、だけでなく鳩もしっかりボリュームがあったしね。ただ、まわりを見回すと、他のお客さんのは鴨だったり、牛肉っぽい(もしかしてイノシシ、鹿???)別の肉だったリ色々なのは不思議。

 

 わたしはその朝の買い物で「ひさしぶりに鳩でも」と迷って止めた=鳩を食べたい気分だったので、大満足でしたけど。焼き加減も良かったワ。

 

 あとで、シェフにお礼を言うついでに「何故ハト?」と質問したんですが、「なんとなく」とのお返事。多分私の顔に「ハト食べたい」と書いてあったのでしょうね。

 

 

 さて、褒め殺し状態の本日のブログでしたが、それでは終わりません。

 

 デザートはやっぱり大規模な二つ星、三ツ星レストランみたいなプロのパティシェが作ったようなものではないのは当然とはいえ、わたしの好みではありませんでした。もっと個性的な店らしい野菜とフルーツを組み合わせたタルトとかを期待したんだけど…。

 

 料理がいいだけに、ちょいと残念だったかな。

 

 それと、これまた仕方ないけど、シェフのクリエーション精神あふれる料理=珍しい野菜が何種類も使ってあるので、サービスの人がついて行けてないみたい。

 

 けっこう間違っちゃったり、こちらの質問に「少々お待ち下さい、聞いてまいります」を繰り返したり。

 

 忙しい時間に申し訳ないコトを聞いちゃったな、と反省すると共に、サービスのひともシェフと一緒に頑張ってね~。でも、フランス人の若い男性で、とっても日本語も上手、そしてイイ感じの人でした。

 

 長々とお付き合い頂きましたが、そんなわけで「SOLA」はお薦めのレストランです。

 

 皿数も多いので、ランチでも2時間くらいかかります。時間をかけて美味しくゆっくりと食べるには是非ためして頂きたい店です。店内はカジュアルなので特別にオシャレする必要がないのは「夫とデート」には淋しいかも...。

 

 また、行こう!

 

 

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